Vol.08制作キーワード: CTP ダイレクト刷版 DDCP

CTP、その利点と課題。

印刷の構造革命か!?CTP、その利点と課題。

デジタルデータからフィルムを出力し、そのフィルムを刷版に焼き付ける。いま、印刷の前段階であるこのプロセスに革命が起きています。
CTPと呼ばれる新しい刷版の方法です。オンデマンド印刷などとともに印刷業界で注目されているこのCTPについて今回はご紹介しましょう。

(※この記事は作成された当時の文章をそのまま掲載しているため、古い情報も含まれています。)

政治・経済の世界では「構造改革」が声高に語られていますが、いま印刷のプロセスにも大きな変革期が訪れています。

それを象徴するのがCTP(computer to plate)です。

このCTPとは、デジタルデータから直接、刷版を行うシステム。
ダイレクト刷版とも呼ばれています。

ここでいう刷版とは、いわば版画の原版のようなもので、通常、デジタルデータをフィルムに出力し、それを光学的な原理で金属板に焼き付けるというプロセスで作られています。

この従来のプロセスから、「フィルム出力」を省略したのがCTPというわけです。

CTPの大きな特長は、作業工程が減るため短納期に対応できるということですが、それに加えてコストも抑えることができます。

また、網点の再現性に優れていたり、見当合わせが容易になったり、印刷物の品質の面でも様々な利点があります。

では、CTPがすぐにこれからの印刷の主流になるかといえば、必ずしもそうとはいえません。

それは、印刷物の制作過程において、フィルム出力前後に、クライアントと受注会社の間で修正を行うことが多いからなのです。

にもかかわらず、無闇にCTPを使用すれば、修正の度に刷版を行うことになり、かえってコストが高くなってしまうでしょう。

こうした修正の問題や色味を重視する日本の印刷事情、あるいは版の検査が難しいことなどもあって、いまのところCTPは、どうしてもスケジュール的に厳しいケースで使われるだけ、というのが現状です。

ところで、CTPを語るとき、DDCP(digital direct color proof)という存在を無視するわけにはいきません。

こちらは、いわばダイレクト校正。

つまり色校正をデジタルデータからダイレクトに出力できるシステムで、やはりコストの削減に繋がります。

実際の印刷と同じインキや用紙を使用できないといった難点もあるDDCPですが、直接刷版を出力するというCTPのメリットを活かすためには、分けて考えることのできないものです。

従来の印刷プロセスから、フルデジタルのワークフローへ。
課題はまだ山積みですが、それがクリアされたときCTPやDDCPは真の意味で印刷に革命を起こすことになるでしょう。

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