Vol.48制作キーワード: 1bit TIFF

1bit TIFFによるCTPワークフロー。

白か、黒か!?モノクロ2階調で、安定したCTPデータ運用を。

前号でも少しご紹介しました、TIFFフォーマット。CTPが普及する現在、このフォーマットを利用したワークフローが注目されつつあります。

CTP出力ファイルとして、TIFFが脚光を浴びている。
と言うと、アレッと疑問を持つ方もおられるかもしれません。

「TIFFって画像形式のことでは?」と。

確かにTIFFは、イメージフォーマットのひとつですが、その特性を活かすことで、CTPにおけるワークフローを快適にすることができるのです。

まず、TIFFについて簡単に説明しましょう。

TIFFはAldus社とMicrosoft社によって開発された、モノクロからカラーまで対応可能なイメージフォーマットのことです。

比較的アプリケーションに依存しないため、様々な環境で使用できます。

このTIFF画像、再現できる色数がビット数によって変わります。

ちなみにビットとは、2つの選択肢から1つを特定するのに必要な情報単位のこと。
1ビットなら、0か1。画素で言い換えるなら、白か黒。
つまり1bit TIFFなら、モノクロ2階調で画像が構成されるわけです。

校了フィルムが存在しないCTPでは、これに変わる最終デジタルデータが必要。

この際、演算が済み、CMYKに分版された出力直前のアミ点情報をデータにする1bit TIFFなら、文字化けの心配がありません。

まるでオセロのように、白と黒でしか階調を表現できない1bit TIFFですが、CTPのワークフローにおいては、その安全性が大きな注目を集めているのです。
確実に出力でき、生成・出力にメーカーを問わないオープンなスタンスは、デジタル時代のフィルムと言っても良いかもしれません。

1bit TIFFはPDFによるワークフローと比較されることもありますが、あまり意味のないことと言えるでしょう。

なぜなら、面付けや簡単な修正が可能なPDFに対し、製版処理が終わった出力直前のデータである1bit TIFFでは、単純な比較が成り立たないからです。

では、製版フィルムに変わるものとして、1bit TIFFが定着したかというと、まだまだ課題も多いようです。

そのひとつに、データ作成の時点で解像度が決まってしまうという点があげられます。
データの解像度と出力装置が対応する解像度が一致しない場合、問題が発生するケースもありえるわけです。

また、製版フィルムのように刷版露光時にアミ点を調整する、というフレキシブルな対応が不可能。
一度1bit TIFFにしてしまうと、その後の加工は困難なのです。

さらにカラーならデータはCMYK4版分になるため、ファイルが重くなります。
処理に時間が掛かるうえ、プリンタで出力する場合には、ファイルをひとつに変換する手間が発生します。

こうした課題を解決すべく、1bit TIFFワークフローを前提とした製品が次々と登場。
CTP環境はより安全に、使いやすく整備されつつあります。

CTPが印刷の主流になる日も、そう遠くないかもしれません。

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