Vol.63印刷キーワード: 紙の目 縦目 横目

見えない目、「紙の目」について。

より良い印刷物づくりには目利きが大事。「縦目」と「横目」の活かし方。

「紙の目」と聞いても、あまりピンとこないかもしれません。しかし紙や印刷に関わる業界ではなじみの深い言葉。
紙の目が違うだけで、出来上がりの印刷物に大きな差が発生するため、注意が必要です。

紙を構成する繊維の流れを「紙の目」と呼びます。

そしてこの繊維の流れの向きによって、紙の目は「縦目」と「横目」に分かれます。

下図のように、紙の長辺に対して紙の目が平行なら縦目の紙、垂直なら横目の紙ということになります。

紙の目

ひと目ではなかなか判断が難しい、縦目と横目ですが、さまざまな見分け方があります。

たとえば、必要のない紙があれば2つに裂いてみてください。
紙の目と平行なら、比較的まっすぐ裂けますが、紙の目に逆らって裂くとジグザグになるはずです。

また紙を湿らせてみると、紙の目と平行にカールするのがご覧いただけると思います。

より良い印刷物をつくるうえで、紙の目を考慮することは非常に重要。印刷工程や使い勝手において、大きな影響を与えます。

そこで今回は、この紙の目を特に注意する必要のあるケースをいくつかご紹介します。

中吊ポスター

中吊ポスター

紙の目が吊り棒と垂直の場合、カドがはね上がってしまうことがあります。

スタンドラック入りカタログ

スタンドラック入りカタログ

紙の目が地に対し平行だとしっかりとたたないケースもあります。

封筒

封筒

紙の目に逆らって折ると、折り目がデコボコになったり、糊付け部分がしわになるなど、不良品の原因となります。

本

紙の目が製本の背と垂直だと、ページが開きにくくなります。
また製本の折り加工においても、紙の目を注意しないと折りズレが生じる恐れがあります。

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