Vol.03印刷キーワード: 紙の目 紙のコシ 縦目 横目

しっかり見きわめたい、紙の“目”と“コシ”。

大雑把に分類して50以上、細かく見れば数千ともいわれる紙の種類。
印刷手法と同様に、紙選びもまた印刷物の品質を決定づける重要なファクターです。
ごく薄い1枚の紙、そこに秘められた奥の深い特性の話を、今回はご紹介します。

紙にも“”と“コシ”がある。

というと首をかしげる方が多いかもしれません。
耳慣れない言葉ですが、紙に関わる業界ではどちらも日常的に使われている用語です。

紙の目とは、紙を抄くときにできる繊維の流れのこと。
縦目」と「横目」があります。

試しにお手近の紙を裂いてみてください。

比較的まっすぐ裂けたら、それは縦目

ジグザクになったら横目です。

ちなみに、強引に言い分を通そうとすることを「横紙破り」というのは、横目の紙を破ろうとすることに由来しています。

縦目と横目。これがなかなかのクセ者で、たとえば、目に沿って紙を折ると仕上がりはシャープになりますが、流れ目と直角に折ってしまうと、細かなシワが生じたり、紙の表面が割れたりして美しく仕上がりません。

また、紙の目に垂直な方向(下図参照)は、湿気や圧力によって伸縮しやすいため、これも注意が必要です。

紙の目

さて、この紙の目と密接に関係しているのが、紙のコシ。いわゆる剛性です。

下図のように力を加えたときの、紙の反発力といえばわかりやすいかもしれません。

紙のコシ

紙の原料や厚みによってコシの強さは千差万別ですが、紙の目の方向によっても大きな差が生じます。

具体的にいえば、繊維の流れ目の方が、その直角方向より2倍くらいコシが強いのです。

紙の目に沿って美しく折る。
コシを活かしてしなやかに湾曲させる。

このように紙の目やコシをしっかり見きわめて使うのが、紙との上手なつきあい方です。

印刷時の品質。湿気による紙の変形。折りやノリづけなどの加工。印刷物の用途・・・。
紙の目やコシは、これらに関係のあるデリケートな要素です。

私たちセザックスは、紙の厚みや質感、白色度などはもちろんのこと、こうした目に見えない紙の特性まで考慮。

それぞれの印刷物が活かされるシーンを想定して、紙の視点からも印刷物の品質を高める努力をしています。

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