Vol.60印刷キーワード: 無線綴じ あじろ綴じ 中綴じ

並製本の4つの「綴じ」

図解でわかる、並製本の綴じ方いろいろ。

製本方法には上製本と並製本があります。
特に並製本は、雑誌やパンフレットなど、普段から接する機会が多いのではないでしょうか。
そこで今回は並製本の「無線綴じ」、「あじろ綴じ」、「平綴じ」、「中綴じ」の工程をご紹介します。

表紙と中身を同時に製本し、三方裁ちして仕上げる並製本。
短い時間で大量に生産ができるという点が最大の特長です。

三方断ち

三方裁ち…本の天と地(上と下)、小口(こぐち:本の開く側)を仕上がりの寸法に切ること

その綴じ方には、針金で綴じる「平綴じ」「中綴じ」と、
糊(ホットメルト/180℃で溶解し、常温で固化)で接着する「無線綴じ」「あじろ綴じ」があります。

特に雑誌類の製本方法として一般的な中綴じと無線綴じの使用頻度がもっとも高くなっています。

針金を使う綴じ

【平綴じ】

教科書など強度が求められる本には、平綴じが使用されます。
丁合(本の中身をページ順に揃える作業)の終わった折丁(折りたたまれた本の中身)の 背(本の綴じる側)から約5mmを綴じ代として、2~3カ所を針金で綴じます。
平綴じで作られた本は、ノド(本の綴じられている方の中側のこと)いっぱいに開かないので、レイアウトに注意が必要です。

平綴じの工程



【中綴じ】

雑誌などページの少ない本の綴じ方で、表紙と中身を同時に丁合し、背の部分を針金で綴じます。
厚い本では、本の内側と外側で本文寸法が変わります。

中綴じの工程

糊で接着する綴じ

【無線綴じ】

雑誌類の製本方法としてよく使用されます。
針金や糸などの綴じ材料を使わないで、糊で中身と表紙をいっしょに固定します。
背を3mmほど削り取り(ミーリング)、さらにガリ入れでキズをつけた後に、糊をつけ、表紙も接着します。

無線綴じの工程

【あじろ綴じ】

無線のように背をすべて削らず、数mm間隔でスリット孔を開けておき、そこに糊を浸透させ、表紙も接着する綴じ方です。
背部分があるので丈夫な本ができます。

あじろ綴じの工程

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