Vol.182


キーワード: マニュアル 取扱説明書 マニュアル制作

マニュアルの役割について

突然ですが、マニュアルって読みますか?

マニュアル制作業務をしている私がマニュアルを読むのは、次のようなときです。
・設置するとき
・組み立てるとき
・思い通りに動かないとき
・エラー表示が出たとき
・異常を感じたとき
・機械を掃除するとき

ほとんど読むことはないと思いつつも、書き出してみたら結構あったことに驚きました。
意外と「読む派」だったのかもしれません。

ちなみに、私の友人にマニュアルを愛している人がいます。
家電製品を購入したときは、必ず端から端まで読むそうです。

マニュアルを制作する上であるべき姿なのかもしれませんが、私にはとてもマネできません。
そもそも「マニュアルが好き」って人自体、レアなんじゃないかと思うのですが、私だけでしょうか。

話が脱線しました。
今回は「マニュアルの役割」について、制作する立場から考えてみます。

マニュアルの役割について
マニュアルの役割について

マニュアル制作業務をしている私がマニュアルを読むのは、次のようなときです。
・設置するとき
・組み立てるとき
・思い通りに動かないとき
・エラー表示が出たとき
・異常を感じたとき
・機械を掃除するとき

ほとんど読むことはないと思いつつも、書き出してみたら結構あったことに驚きました。
意外と「読む派」だったのかもしれません。

ちなみに、私の友人にマニュアルを愛している人がいます。
家電製品を購入したときは、必ず端から端まで読むそうです。

マニュアルを制作する上であるべき姿なのかもしれませんが、私にはとてもマネできません。
そもそも「マニュアルが好き」って人自体、レアなんじゃないかと思うのですが、私だけでしょうか。

話が脱線しました。
今回は「マニュアルの役割」について、制作する立場から考えてみます。




マニュアルの役割について

マニュアルと聞いて思い浮かべるのは…?


マニュアルという同じ言葉を聞いても、思い浮かべるものは人によってさまざまです。
業務マニュアル:仕事の進め方やノウハウがまとめられたもの
操作マニュアル:機械やシステムの使用方法がまとめられたもの
取扱説明書:モノ(製品)の取り扱いについてまとめられたもの
などなど…。
今回は、その中から「取扱説明書」についてお話しします。

立場によって違う取扱説明書の役割


顧客(ユーザー)と企業(メーカー)では、同じ取扱説明書でも重要としている役割が異なります。
・顧客(ユーザー):「購入したモノの使い方を知るため」に利用
・企業(メーカー):「販売したモノでケガや事故なく正しく使っていただくため」に利用

●顧客(ユーザー)が求める取扱説明書の役割
使用するモノの基本的な操作方法や設定方法が、わかりやすく記載されていることが重要です。
「やりたいことができない」「トラブルで動かなくなった」ときに見ることが多く、次の点を重視しているのではないでしょうか。
・見やすい
・読みやすい
・探しやすい
・わかりやすい
使用する人の知識レベルにあった参考例や用語が使われていること。
調べたいことをすぐに見つけられる検索性やレイアウトを持つことで、ユーザーの求める取扱説明書の役割を果たせます。

●企業(メーカー)が求める取扱説明書の役割
提供するモノの正しい使い方や、やってはいけない操作を読み手に負担なく伝えることが重要です。
トラブルが「起きない」ようにするための情報も多く、次の点を重視しています。
・正しい操作手順
・ユーザーにケガや不利益が出ないようにするための情報
・製品の仕様
・製品を流通させるための法的文章
使用する人に合わせた参考例や用語が使われていること。
ケガや事故につながらないように注意文を適切な箇所に記載することで、メーカーの求める取扱説明書の役割を果たせます。

結局マニュアルの役割って何?


いろいろ書いてきましたが、ユーザーもメーカーも共通して重視している点は
「使う人に合わせたわかりやすい文章で、モノの取り扱い方を説明している」ってところです。
マニュアルは、新しい体験や便利な機能などモノを手に入れることで得られる今まで以上の「何か」を実現させるための正しい手引きとしての役割を担っています。

おまけ


マニュアルに長く携わっていると時代の変化も感じます。

顧客(ユーザー)が使いやすいようにマニュアルも日々進化しています。
製品の操作方法が進化し、マニュアルを読まなくても操作できる製品も増えてきました。
また、印刷されたマニュアルが減り、画面で見るものが主流になってきました。

個人的には冊子としてマニュアルをとっておきたいのですが、これも時代の流れなのでしょうね。
マニュアルを見るときにここに書いたことを少し思い出してみてもらえたら、と思います。