Vol.212
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キーワード: 製品カタログ ペルソナ デジタル
伝わらないカタログからの脱却
コストも時間もかけて作ったはずなのに、いつの間にかただの商品リストみたいになっていて、
お客様からの反応も芳しくない…。
営業担当に「あのカタログ、もうないの?」と聞かれて倉庫を探してみたものの、出てくるのは旧版の山ばかり。
そんな、ちょっと切ない経験、身に覚えのあるご担当者様もいらっしゃるかもしれません。
本来、カタログは製品やサービスの魅力を伝えるための、とても強力な営業ツールのはず。
なのに、なぜか作り手の想いだけが空回りしてしまう。
それはきっと、作り手が「あれもこれも伝えたい!」という情熱と、
お客様が「で、結局わたしの何の役に立つの?」という本音の間に、見えない溝ができてしまっているからなのでしょう。
コストも時間もかけて作ったはずなのに、いつの間にかただの商品リストみたいになっていて、
お客様からの反応も芳しくない…。
営業担当に「あのカタログ、もうないの?」と聞かれて倉庫を探してみたものの、出てくるのは旧版の山ばかり。
そんな、ちょっと切ない経験、身に覚えのあるご担当者様もいらっしゃるかもしれません。
本来、カタログは製品やサービスの魅力を伝えるための、とても強力な営業ツールのはず。
なのに、なぜか作り手の想いだけが空回りしてしまう。
それはきっと、作り手が「あれもこれも伝えたい!」という情熱と、
お客様が「で、結局わたしの何の役に立つの?」という本音の間に、見えない溝ができてしまっているからなのでしょう。
この記事では、そんな「一方通行」なカタログから卒業し、お客様の心をグッと掴んで
「もっと知りたい!」と思わせる、血の通ったカタログ作りのコツをご紹介します。
なぜ、あなたのカタログは「伝わらない」のか?
「伝わらない」カタログに共通しているのは、多くの場合「作り手の論理」と「読み手の心理」のズレが原因です。
例えば、作り手側が「この新技術は業界初で、ここが画期的なんです!」とスペックを熱心に語っても、
お客様が本当に知りたいのは「その技術で、自分の仕事がどう楽になるの?」という、ごくシンプルな答えだったりします。
このズレを埋めない限り、カタログは一方的な情報の押し付けになってしまい、お客様の心にはなかなか響きません。
では、どうすればお客様の心に響くカタログになるのでしょうか。
制作を始める前に、ぜひ立ち返って考えたい5つのポイントを見ていきましょう。
まず考えるべきは、「そのカタログ、誰に読んでほしいですか?」
何よりも大切なのが、カタログの「設計図」をしっかり描くことです。
家を建てる前に設計図がなければ柱の位置も決まらないのと同じで、これが曖昧だと、伝えたいことがブレてしまいます。
「誰に」「何を伝え」「どんな行動を起こしてほしいか」。この3つをとことん具体的にすることが、すべての始まりです。
特に「誰に」の部分は、年齢や所属といった情報だけでなく、「どんなことで夜も眠れないほど悩んでいるんだろう?」
「製品選びでは、価格と品質、どっちを重視する人かな?」といった価値観まで想像を巡らせてみましょう。
まるで実在する一人の顧客を思い浮かべるように人物像(ペルソナ)を設定すると、
不思議と「この人には、この言葉が響くはずだ」という訴求ポイントが見えてきます。
情報の羅列ではなく、「物語」で心を動かす
伝えたいことが沢山あるのは素晴らしいこと。
でも、それをただ並べただけでは、まるで機能の「辞書」を渡されたようでお客様は疲れてしまいます。
大切なのは、情報を整理し、読者が「これは自分の物語だ」と感じられるようなストーリーを意識することです。
まずは情報をグループ分けして、一番伝えたいことから順に優先順位をつけます。
その上で、お客様が「こんな課題があったな…」と気づき、「この商品、面白そう」と興味を持ち、
「もしかしたら解決できるかも!」と期待する。
そんな心の動きに寄り添うようにページを構成していくのです。
そうすれば、お客様は自然と物語に没入し、ページをめくる手が止まらなくなるはずです。
「見やすさ」という、静かなおもてなし
デザインは、単なる飾りではありません。情報を分かりやすく、そして魅力的に見せるための、
「いわば「静かなおもてなし」の技術です。
例えば、人の視線は無意識に左上から右下へ「Z」の形に流れると言われます。
この動きを意識して情報を配置するだけで、読みやすさは格段に向上します。
文字の大きさにメリハリをつけて情報の重要度を示したり、余白をうまく使って窮屈さをなくしたりするのも、
誌面に心地よいリズムを生むテクニックです。
…と、少し専門的な話になりましたが、こうした読者の心理を考えたレイアウトは、一朝一夕には難しい部分でもあります。
もし迷ったら、私たちセザックスのようなプロに相談してみるのも一つの手です。
情報を整理し、ブランドの世界観を的確に伝えるデザインのお手伝いをしています。
言葉を超え、一瞬で魅力を伝える「ビジュアル」の魔法言葉を超え、
一瞬で魅力を伝える「ビジュアル」の魔法
製品のなめらかな手触りや、サービスの心地よい雰囲気は、いくら言葉を重ねても伝えきれないもの。
ここで活躍するのが、写真やイラストといったビジュアルの力です。
質の高い写真は、製品の細部を伝えるだけでなく、実際の使用シーンを見せることで、
お客様に「自分がこれを使っている姿」をありありと想像させてくれます。
複雑な仕組みも、イラストや図解にすれば、直感的に「なるほど!」と理解を促せます。
そして、こだわりの写真やデザインの魅力を最後に決定づけるのが「印刷」です。
最高の素材とレシピを用意しても、最後の火入れで失敗したら台無しですよね。
印刷は、まさにその「火入れ」にあたる重要な工程。
用紙の種類やインキの発色ひとつで、写真の鮮やかさやブランドが持つ高級感の伝わり方は全く変わってきます。
せっかくの写真が、印刷したらなんだか暗く沈んで見えた…なんて悲劇は、絶対に避けたいところです。
カタログで「終わり」にしない。次の一手へ繋げる仕組み
今の時代、紙媒体だけでコミュニケーションを完結させてしまうのは、非常にもったいないかもしれません。
Webサイトや動画など、デジタルの世界と連携させることで、カタログの効果は何倍にも膨らみます。
例えば、カタログにQRコードを載せて、詳しい情報や製品の使用感がリアルに伝わる動画へ誘導する。
紙ならではの信頼感や手触り感を「きっかけ」にして、お客様をより深い情報の海へと案内するイメージです。
この連携プレーこそ、今の時代のマーケティングのセオリーと言えます。
カタログは、未来のお客様への「招待状」
「伝わるカタログ」を作るための5つのヒントをご紹介しました。
突き詰めると、大切なのは「お客様の顔」を思い浮かべながら、その人の心に届く物語を考え、
デザインやビジュアルで彩り、印刷という工程で命を吹き込み、そしてWebの世界へと繋げていくこと。
一つひとつの工程は、すべて未来のお客様との対話の準備なのです。
こうした視点を取り入れるだけで、あなたの会社のカタログは、単なる「モノの紹介状」から、
お客様との関係を築き、ビジネスを力強く後押しする「頼れる営業パートナー」へと生まれ変わるはずです。