Vol.164


キーワード: 日本語 誤用 校正

間違いやすい日本語
ベテラン世代ほど気をつけたい!
その言葉、誤った使い方をしていませんか?
たとえば、「尋ねる」と「訪ねる」の違い。何気なく使っている言葉にも、ちょっとした落とし穴があるようです。

「東京では桜も咲き始め、うららかな小春日和が続いています。」

一見すると春のお便りと読めるこの文章ですが、日本語の使い方に決定的な間違いがあります。
一体どこにあるのかお気づきでしょうか。正解は「小春日和」の誤用です。
「小春日和」とは、秋に訪れる“まるで春のような穏やかで暖かい気候”のことをいいます。
ですから、春を表現する語句としては適切ではないのですね。

間違いやすい日本語
間違いやすい日本語

「東京では桜も咲き始め、うららかな小春日和が続いています。」

一見すると春のお便りと読めるこの文章ですが、日本語の使い方に決定的な間違いがあります。
一体どこにあるのかお気づきでしょうか。正解は「小春日和」の誤用です。
「小春日和」とは、秋に訪れる“まるで春のような穏やかで暖かい気候”のことをいいます。
ですから、春を表現する語句としては適切ではないのですね。

印刷物をつくる上での大切な仕事のひとつに「校正」があります。
校正は、制作物と原稿を突き合わせて誤りを正すことが第一の目的ですが、そもそも日本語として間違いはないか、
また第三者の視点から見て誤解を招く表記になっていないか、さらに読みやすさはどうか、など様々な検証を行います。
印刷物上での間違いは、すなわち不良品ともいえるため、十分に注意が必要な工程です。

さて、日本語表記の間違いが多くみられるのは、新しい言葉や造語が好きな若い世代だと思っていませんか?
実は、20代や30代は入社試験に備えて勉強したものをよく覚えていて、比較的誤用が少ないという調査があります。
むしろベテラン世代の方が、長年の思い込みが習慣づいてのことか、勘違いがみられるというわけです。

日常的なやりとりに関しては、言葉に誠意があり、意味が伝わればよいというのも一つの意見ですが、
やはりビジネスマンなら正しい日本語を身につけておきたいもの。
そこで、間違いやすい日本語例を以下にピックアップしてみました。この機会にあらためて確認してみてはいかがでしょうか。

訪問 「もん」が違います。
また「学問」では、その語源に「学ぶことと問うこと」という意味があります。
専門
応対 行為は似ていますが「、たい」が違います。ちなみに「応対」は人に対するもの「、対応」は人や状況に応じて行動するときに使います。
接待
紛失 「粉失」と書き間違えることが非常に多いです。注意しましょう。
人手 「人手不足」「人出が多い」と書き分けます。
かつて公文書に「人出不足」という誤字表記がありました。
人出
配布 「配布」は不特定多数に配ること。
「配付」は限られた人、または限られた場所で配ること。
「配賦」は割り当てる、配分処理をすることです。
配付
配賦
以外 「以外」はその他を指します。
「意外」は予想外、思いがけないことです。
意外
制作/製作 「制作」は芸術作品やデザインの創作活動を意味します。対して「製作」は実用的な物を作るという意味で使い分けます。「作製」は「製作」とほぼ同じ意味。「作成」は文章や書類、計画を作る際に使われます。
作製/作成
名義 「ぎ」が違います。「私儀」は自分を謙遜するときに使います。
「名儀」と書く誤字が多くみられます。
私儀
拡張 広さと長さの違いです。「張」と「長」を混同することが多いので要注意です。
延長
「判」はA4や新書判といったサイズのこと。
「版」は「現代版」「出版」など印刷の内容に関わるものです。
訪ねる 「訪ねる」は訪問することです。「尋ねる」は捜し求めることで、人に問うときは「尋ねる」もしくは「訊ねる」とも書きます。
尋ねる
伺う 「伺う」は聞くこと、訪問することの謙譲語です。
「窺う」はのぞき見ることや様子を探るときに使います。
窺う
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