Vol.147


キーワード: インキ 抜き合わせ 素材

もっとキレイに。印刷現場の知恵
抜き合わせ、濃い平網、素材の考慮…、印刷物をキレイに仕上げる方法。
チラシやカタログ、ポスターなど、普段何気なく見ている印刷物ですが、デザインや素材によってはキレイに印刷するのが難しいケースもあります。
今回は、どのような印刷が難しいのか、そしてその対策についてご紹介します。

カラー印刷に使われるCMYKのインキには透明性があり、刷り重ねてもそれぞれの色が透けて見えます。
しかし、金や銀、蛍光、パールなどのインキは不透明で、キレイに刷り重ねることができません。

もっとキレイに。印刷現場の知恵
もっとキレイに。印刷現場の知恵

カラー印刷に使われるCMYKのインキには透明性があり、刷り重ねてもそれぞれの色が透けて見えます。
しかし、金や銀、蛍光、パールなどのインキは不透明で、キレイに刷り重ねることができません。

例えば、銀色ベタ背景にスミ文字を印刷したい場合、スミ文字の部分の銀の版をあらかじめ抜いておき、
紙に直接スミ文字を印刷する必要があります。これを抜き合わせと言います。
名前だけは聞いたことがあるという方もいるかもしれませんね。


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この際に、銀版の抜く部分をスミ文字より小さくしておくことで、見当ズレ時に、紙の白い部分が出るのを防ぎます。
これはリッチブラック(Kに他のカラーCMYを混ぜて深みのある濃い黒にすること)においても同様です。
リッチブラックに、細かい白抜き文字をあしらう場合、下地の白抜き版データにトラップ(文字を太らせて少し大きめに
白抜きにする)をかけてやると、見当ズレでも文字のふちに色が見えることなく、すっきりと仕上がります。

もっとキレイに。印刷現場の知恵またベタに近い、グレー系統、茶系統、紺系統の濃い平網の掛け合わせには注意が必要です。
こうした色の平網は、色調が転びやすいため、あまりお勧めできません。
可能であれば特色の二度刷りに変更すると、ムラなく安定した仕上がりになります。
一般的にカラーで掛け合わせの平網を印刷する場合、4色各版の網点%の合計が280%を超えないように
することが推奨されています。

もっとキレイに。印刷現場の知恵その他、傾向の異なる素材の組み合わせにも要注意。
一例をあげると、上質系の用紙にメタリックインキを印刷してもメタリックの効果が出ません。
金インキの上にマットニスをかけると、黄土色の特色に見えてしまいます。
傾向の違う素材を組み合わせて印刷すると、それぞれの効果が相殺されてしまうわけです。

今回ご紹介した例は一部ですが、よりキレイな印刷物を作るために、印刷現場では日々こうしたことに注意をしています。

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