Vol.98




キーワード: Googleアナリティクス ユニバーサルアナリティクス

ユニバーサルアナリティクスとは?
設定は簡単に、分析は詳細に。
Googleが提供しているアクセス解析サービスに「Googleアナリティクス」があります。
高機能にも関わらず無料であるため、多くの企業が導入しています。
そのGoogleアナリティクスですが、2014年4月3日にユニバーサルアナリティクスがリリースされました。
今回はユニバーサルアナリティクスについてご紹介します。

ユニバーサルアナリティクスとは、簡単に言うとGoogleアナリティクスの新しいバージョンです。
従来のGoogleアナリティクスにはなかった様々な機能が追加されており、非常に便利になりました。 従来のGoogleアナリティクスとの違い
従来のGoogleアナリティクスとユニバーサルアナリティクスの相違点で特に重要なものをご紹介します。

ユニバーサルアナリティクスとは?
ユニバーサルアナリティクスとは?

ユニバーサルアナリティクスとは、簡単に言うとGoogleアナリティクスの新しいバージョンです。
従来のGoogleアナリティクスにはなかった様々な機能が追加されており、非常に便利になりました。 従来のGoogleアナリティクスとの違い
従来のGoogleアナリティクスとユニバーサルアナリティクスの相違点で特に重要なものをご紹介します。

■設定が容易に


ドメインの異なる2つ以上のサイトを同じプロパティで計測するための「クロスドメイントラッキング」の設定が
簡単になりました。
また、下記の機能がhtmlに手を加えずに設定画面上で行えるようになりました。


  • セッション設定(セッションのタイムアウトまでの時間変更など)
  • オーガニック検索ソース(referralとして計測されてしまう検索エンジンをorganic扱いにするための設定)
  • 参照元除外リスト(特定のドメインをノーリファラ扱いにするための設定)

■マルチデバイスでの計測が可能に


最も重要と言えるのが、User IDと呼ばれる機能です。
これまでは、同じユーザーからのアクセスでもブラウザやデバイスが異なると別のユーザーとして認識されていましたが、
ユニバーサルアナリティクスではログインしたユーザーにIDを割り振ることで、異なるデバイス間のアクセスを
関連付けることができるようになりました。
ユーザーは「スマートフォンで比較検討を行い、実際にコンバージョンするのはPCが多い」など、
より細かい分析が可能になります。
ただし、ユーザーがログインをする(ユーザー別にIDを発行できる)必要があるので、
会員制のサイトなどでしか利用できない機能になります。

ユニバーサルアナリティクスへの移行は必須


今後、全ての新機能はユニバーサルアナリティクスにのみ実装されます。
従来のGoogleアナリティクスのサポートは2016年3月以降に終了予定となっているため、
まだ従来のアナリティクスを使用している方は自ら移行作業が必須です。
新規でGoogleアナリティクスのアカウントを作成する場合は、移行作業は必要ありません。

■ユニバーサルアナリティクスへの移行に必要な作業

●トラッキングコード(タグ)の変更


サイトに埋め込んでいたトラッキングコードが新しくなりました。
これにより、ユニバーサルアナリティクスを使うにはサイトの全てのトラッキングコードを埋め込み直す必要があります。

●その他の設定の変更


従来のアナリティクスにあった機能で、ユニバーサルアナリティクスで設定方法が変更になったものなどがあり、
場合によってはサイトのhtmlの修正も必要です。

★ユニバーサルアナリティクスになっているかどうかの確認方法


今使用しているトラッキングコードが古いかどうかは、コードの一部を見ると判断することができます。
トラッキングコード内を検索して、「ga.js」または「dc.js」が含まれている場合は従来の(古い)アナリティクス、
analytics.js」が含まれている場合はユニバーサルアナリティクスになっています。

●従来のGoogleアナリティクスのトラッキングコード例

・「dc.js」の例

<script type="text/javascript">
var _gaq = _gaq || [];
var pluginUrl = '//www.google-analytics.com/plugins/ga/inpage_linkid.js';
_gaq.push(['_require', 'inpage_linkid', pluginUrl]);
_gaq.push(['_setAccount', 'UA-XXXXXXXX-X']);
_gaq.push(['_trackPageview']);

(function() {
var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true;
ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://' : 'https://') + 'stats.g.doubleclick.net/dc.js';
var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);
})();
</script>

・「ga.js」の例

<script type="text/javascript">
var gaJsHost = (("https:" == document.location.protocol) ? "https://ssl." : "https://www.");
document.write(unescape("%3Cscript src='" + gaJsHost + "google-analytics.com/ga.js' type='text/javascript'%3E%3C/script%3E"));
</script>
<script type="text/javascript">
var pageTracker = _gat._getTracker("UA-XXXXXXXX-X");
pageTracker._initData();
pageTracker._trackPageview();
</script>

●ユニバーサルアナリティクスのトラッキングコード例

<script>
(function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){
(i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
})(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics.js','ga');

ga('create', 'UA-XXXXXXXX-X', 'auto');
ga('send', 'pageview');
</script>

Googleアナリティクスは導入しているものの、ユニバーサルアナリティクスへの移行はまだ手をつけていない…
という方は多いと思います。
ユニバーサルアナリティクスへの詳しい移行方法についてはアナリティクスの公式ヘルプに詳細が載っていますが、
弊社でも作業を承っておりますのでお気軽にご相談ください。