Vol.58


キーワード: 塗工紙 微塗工紙 非塗工紙

印刷用紙の違い。塗工紙と非塗工紙。
選択次第で印刷物の雰囲気はガラリと変わります。
印刷面をキズや汚れから守り、美しくみせる表面加工。
新聞紙のザラザラ感、写真集のツルツル感など、紙にもさまざまな表情があります。
こうした紙の特徴を活かすことも、高品位な印刷物づくりには重要。
今回は特に塗工紙(Coated Paper)と非塗工紙についてご紹介します。

紙は木材パルプなどの繊維同士が絡みあって出来ています。

出来上がったばかりの紙は、いわゆるコピー用紙のような仕上がりなのですが、
そこからさらに平滑性や白色度を上げるため、
白色顔料をでんぷんやラテックスなどの糊剤で塗布します。

これを塗工紙と呼び、逆に表面に何も塗っていない状態の紙を非塗工紙と呼びます。

印刷用紙の違い。塗工紙と非塗工紙。
印刷用紙の違い。塗工紙と非塗工紙。

紙は木材パルプなどの繊維同士が絡みあって出来ています。

出来上がったばかりの紙は、いわゆるコピー用紙のような仕上がりなのですが、
そこからさらに平滑性や白色度を上げるため、
白色顔料をでんぷんやラテックスなどの糊剤で塗布します。

これを塗工紙と呼び、逆に表面に何も塗っていない状態の紙を非塗工紙と呼びます。

一般的に塗工紙は、非塗工紙に比べ印刷の再現性を高めたもので、
白紙面の光沢性が強いものから低いものまで、その種類は様々です。

塗工面を加工してさらに光沢を高めたものをグロス系と呼びます。
このタイプは発色性が抜群。写真など画像中心のカラー印刷に適しています。
しかし光沢が強く文字の部分が読みづらくなるため、文章中心の印刷物にはあまり向きません。

それに対してダル系マット系と呼ばれる紙の白紙面は低光沢です。
ダル系は印刷面にだけ光沢が出るため印刷物を際立たせることができ、
マット系は白紙面、印刷面ともに低光沢で落ち着いた雰囲気に刷り上がります。
ただし、グロス系に比べ印刷後の製本加工時に、こすれによる汚れが発生しやすいので注意が必要です。

ダル系、マット系は近年、特に人気が高まってきています。

グロス系、ダル系、そしてマット系の紙の中でも塗工の量によってアート紙コート紙に分かれます。

塗工量が両面で40g/m²程度の紙がアート紙、20g/m²~15g/m²程度の紙がコート紙です。
また微塗工紙と呼ばれるものもあり、これは塗工量が12g/m²です。
この紙はそれほど印刷再現性を求めなくとも良い雑誌の本文や、チラシなどに使用されます。

一方、非塗工紙は塗工していない分、塗工された紙に比べ印刷の再現性は低いのですが、
塗工がない分紙面の照りがなく、文字が読みやすいので書籍など文章を読ませる印刷物に向いています。
また筆記性にも優れているため、文字を書くメモ帳のような印刷物にも向いています。

各種類の代表的な印刷用紙として、

グロス系
雷鳥スーパーアートN(アート紙)
OKトップコート+(コート紙)

ダル系
ハイマッキンレースーパーダル(アート紙)
ジャンダルコート(コート紙)

マット系
スーパーマットアート(アート紙)
ニューエイジ(コート紙)

非塗工紙
ニューNpi上質
キンマリSW
紀州の色上質

などがあります。

塗工紙 微塗工紙 非塗工紙
カタログ、カレンダー、ポスター、
パンフレットなどによく使われる紙。塗工量や表面の加工に応じて様々な
種類があります。
雑誌本文、チラシ、カタログなどに
よく使われる紙。
塗工紙と非塗工紙の中間的存在です。
雑誌本文、書籍、メモ帳、チラシなどによく使われる紙。
原料や白色度によって上級・中級・
下級に分類されます。

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