Vol.54


キーワード: 解像度 線数 網点

画像解像度と画像のサイズ
300万画素で、はがきサイズ!?印刷に適した画像解像度。
デジタルカメラで撮影した写真をプリントしてみたら、粗い画像になってしまった、ということはありませんか。
デジタル画像は解像度だけでなく、使用するサイズにも注意が必要。今回は解像度と画像サイズについてご紹介します。

「この写真の解像度はどのくらい?」
「もっとディスプレイの解像度を上げて」

など、画像を扱う際には「解像度」という言葉をよく使います。

ご存知の通り解像度とは、デジタル画像の滑らかさや、きめ細かさを表す言葉。

画像解像度と画像のサイズ
画像解像度と画像のサイズ

「この写真の解像度はどのくらい?」
「もっとディスプレイの解像度を上げて」

など、画像を扱う際には「解像度」という言葉をよく使います。

ご存知の通り解像度とは、デジタル画像の滑らかさや、きめ細かさを表す言葉。

普通はdpi(ディーピーアイ、dots per inch)という1インチあたりのドット数を示す単位が用いられ、
この値が高いほど、自然に近い画質が得られます。
その反面、解像度が高いとデータの容量も大きくなるため、処理に時間がかかる、大容量のメモリが必要になるなど、
作業面で非効率的な側面も。

目的にあわせた最適な解像度設定が重要です。

では、どの程度の解像度を持った画像データであれば印刷に使用することができるのでしょうか。
それは「線数」と密接に関わってきます。

線数とは、1インチ(inch:1inch = 25.40mm)あたりの網点の数を表す言葉です。
網点とは、印刷物の色の濃淡を表現する非常に小さな点のことです。
印刷物は網点の大きさを変えることによって色の濃淡を変化させています。
網点は、大きさや並び方もバラバラ。したがって、網点をドットで表現するには、網点の数以上のドット数が必要です。

一般的には印刷する線数の2倍程度のドット数が必要と言われています。
カラー印刷なら、175線(1インチの中に網点が175個並んでいる状態)が標準ですから、
画像データの解像度は350dpiほど必要ということになります。

印刷に使用することを考慮すると、解像度だけでなく、画像のサイズにも注意する必要があります。

たとえば、300万画素クラスのデジタルカメラで撮影した場合、その最大記録サイズは約2048×1536ドットです。
この画像を350dpiに変換すると、約15cm×11cmになります。
つまり、300万画素描写のデジタルカメラでは、A4全面に使用するような写真の撮影は困難。

一方、使用するサイズが証明写真程度の大きさなら、35万画素のデジタルカメラでも対応できるというわけです。
キレイな印刷物を作るためにも、解像度について覚えておいていただければと思います。


■印刷最大サイズ目安表

画素数 画像サイズ(ドット) 350dpiでの印刷サイズの目安(cm)
200万画素 1600×1200 12×9
300万画素 2048×1536 15×11
400万画素 2272×1704 16×12
500万画素 2560×1920 18×14

■画像解像度のサイズ計算例

画像解像度のサイズ計算例

■画素数別サイズ比較図

画素数と実際サイズの比較図

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