
挑戦することは、企業が成長していくうえで重要な要素のひとつです。
セザックスは創業から65年余りを経て、約300名の社員を抱えるまでになりましたが、その歴史は常にチャレンジの連続でした。たとえば、「印刷業=紙」という概念にとらわれることなく、マルチメディアやイベントといった分野にもビジネスフィールドを拡げてきましたし、10年以上前から、開発部という部門を設けて独自の技術開発にも積極的に取り組んでいます。
そうした新しいものへの挑戦が、なぜ必要なのでしょうか?そもそも印刷業というのは、お客様からの依頼があってはじめて生産活動を行う、いわば完全受注産業です。しかし現在は、ただ待っているだけで生き残れるほど、甘い時代ではありません。お客様のご要望に沿ったものを提供するだけではなく、お客様のご要望をかなえる商品・サービス
を創らなければならない。すべてはそのための挑戦なのです。
ここまでチャレンジをテーマとして掲げてきましたが、勝算のないチャレンジは、ただの無謀です。企業にとって、経営者にとって、無謀ほど馬鹿げたものはありません。では、それを成功に導くためには、何が必要なのでしょう?IT化でしょうか。最新鋭の設備でしょうか。膨大な投資でしょうか。もちろんそれらも重要なファクターです。ITも設備も、ひとつのビジョンに沿って活用すれば、めざましい成果をもたらしてくれるでしょう。しかし、それらが新しい発想を生みだすことはありません。ビジョンを描き、最初の一歩を踏み出すのは、やはり人なのです。
これまで装置産業と表現された印刷業ですが、これからは優れた人財に恵まれた企業だけが勝ち残っていく時代。資本主義ならぬ、いわば人本主義と断言してよいでしょう。過去は、未来を保証しません。
未来は今そこにいる人たちの手で創るものだと思います。だから、何事からも逃げない人、チャレンジ精神あふれる人を、セザックスは必要としています。そして、セザックスも逃げない会社でありたいのです。
セザックスは、大手と呼ばれるような企業ではありません。数千、数万のスタッフを擁する企業。そのスケールを認めないわけにはいきませんが、私たちには私たちならではの素晴らしい点がたくさんあります。
たとえば、大手企業の一員になったとき、あなたは会社にとって「数千、数万分の1」のスタッフです。ところが、セザックスでは「300分の1」ということになります。自分自身の知識やスキルが会社を動かしている。それをより強く実感できるのがどちらであるかは説明するまでもないでしょう。
ことさらファミリー感をアピールするつもりはありませんが、「セザックスさんは、いい人がそろっていますね」と、お客様からスタッフを褒められたときに、私は一番の喜びを感じます。それは、「仕事を通じてよりよく成長する人間の集まり」であってほしいからなのです。たとえば、新入社員が先輩たちから学ぶことと同じくらい、私たちが新入社員から学ぶこともたくさんあります。新たな血の流入が、企業を活性化させるのです。人が成長すれば、会社も自然に成長する。セザックスはこれからも成長を続けていきたいと思います。