Vol.49


キーワード: 上製本 並製本

製本に注目の巻。
強くてキレイが理想です。印刷の最終工程、製本。
製本とは、印刷した紙を折って綴じ合わせ、本の状態に仕上げること。でも、その方法はさまざまです。
代表的な「綴(と)じ方」を紹介し、製本の世界に迫ってみたいと思います。

日頃、何気なく手にしている雑誌やカタログ、パンフレット…。
デザインや写真の色味には注目しても、「綴(と)じ方」について意識することは少ないと思います。

そこで今回は、製本についての興味深いお話を。

そのはじまりは、巻物でした。
紀元前30世紀頃のエジプトでは、継ぎ合わせたパピルス草の両端に軸をつけ、丸めて円筒におさめていたようです。
この巻物こそ、世界で最初に製本された書物という訳です。

製本に注目の巻。
製本に注目の巻。

日頃、何気なく手にしている雑誌やカタログ、パンフレット…。
デザインや写真の色味には注目しても、「綴(と)じ方」について意識することは少ないと思います。

そこで今回は、製本についての興味深いお話を。

そのはじまりは、巻物でした。
紀元前30世紀頃のエジプトでは、継ぎ合わせたパピルス草の両端に軸をつけ、丸めて円筒におさめていたようです。
この巻物こそ、世界で最初に製本された書物という訳です。

日頃、何気なく手にしている雑誌やカタログ、パンフレット…。
デザインや写真の色味には注目しても、「綴(と)じ方」について意識することは少ないと思います。

そこで今回は、製本についての興味深いお話を。

そのはじまりは、巻物でした。
紀元前30世紀頃のエジプトでは、継ぎ合わせたパピルス草の両端に軸をつけ、丸めて円筒におさめていたようです。
この巻物こそ、世界で最初に製本された書物という訳です。

無線綴じ


○製本断面図
無線綴じの製本断面図
(用途例:コミック誌・文庫本・写真集・雑誌)


本文の背を裁ち落し、糊で固めます。表紙も背の糊で固定。手軽で、スピーディですが、耐久性にはやや難があります。

網代(あじろ)綴じ


○製本断面図
網代(あじろ)綴じの製本断面図
(用途例:一般書籍・文庫本・辞書)


背の部分に切れ込みを入れて糊で固定し、表紙を貼り付ける方法。
背をすべて裁ち落とさないことで、無線綴じより接着力がアップします。

中綴じ


○製本断面図
中綴じの製本断面図
(用途例:週刊誌・パンフレット・小冊子)


表紙と中身を重ねて、折り目の部分を針金で綴じる製本です。
週刊誌などでよく利用され、あまり手間がかからない方法。
ただし本が厚くなるほど、中心ページの仕上がり幅が小さくなるので注意が必要です。

平綴じ


○製本断面図
平綴じの製本断面図
(用途例:教科書・報告書)


丁合(ちょうあい)した刷本の背から5mmほどの位置に針金で一括して綴じ、表紙を糊付けする方法。
丈夫な作りですが、のど部分まで開かないので、扱いにくい場合もあります。



ライン化、コンピュータ管理、乱丁や落丁に対する厳重なチェック、多品種・小ロット化への対応など、
製本工程もより高品質へと日々発展しています。


これまで、注目されることが少なかった製本ですが、その世界を知ることで、
より効果的な印刷物づくりにつながるかもしれません。

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PDF版はこちら