Vol.45印刷キーワード: ISO14000

国際ルール、ISO。

地球からのSOSがきっかけでした。ISO14000シリーズ。

駅前のコンビニから、グローバルに事業を展開するメーカーまで。広く一般的に認められ、取得されるようになったISO。
今回は環境の規格ISO14001をご紹介します。

緑色に光る「非常口」のマークは、世界で統一されたデザインです。
しかし、この表示がもし世界各国で違っていたら…。

火災などに巻き込まれた際、その国の人以外は非常口がわからずに、逃げ遅れてしまうということがあるかもしれません。

ISOは世界共通ルールを決め、各国間の製造や通商、コミュニケーションの発展を促すことを第一の目的とした組織です。
1947年ジュネーブで産声をあげ、今では147ヶ国が参加しています。

ISOは「International Organization for Standardization」を略したもので、日本では国際標準化機構と呼ばれています。

ところで略称が「IOS」ではなく「ISO」なのは、何だかヘンだと思いませんか?

その理由は、ギリシャ語で平等や標準を意味する言葉「isos」にちなんでつけられたためだとか。

温暖化やオゾン層破壊など、環境問題に対する世界共通の保護政策を求める声が高まる中、1992年、ブラジルのリオで地球サミットが開催されました。

このサミットでは、子孫たちに豊かで明るい地球環境を残そうと、「アジェンダ21(21世紀に取り組む課題)」が採択されたのです。

そしてこれをフォローする目的で、1996年ISO14000シリーズ(環境マネジメントシステム規格)が誕生します。

ISO14000シリーズを構成する規格には、さまざまなものがありますが、認証取得対象となる規格はISO14001だけ。
このISO14001は、環境マネジメントシステムをどのように構築すれば良いかを定めた仕様書で、シリーズの中核を担います。

環境マネジメントとはゴミや電気、CO2の削減といった具体的な施策のことではありません。

それぞれの事業者がその活動の中で、環境にどのような影響を与えているかを把握し、保護につながることを考え(Plan)、実行し(Do)、結果を検証(Check)。そして次の手を打つ(Action)という仕組みのことです。

これはPDCAサイクルと呼ばれ、継続的に続けていくことで目的達成に近づけていく手法です。

ISO14001に法的な拘束力はなく、数値目標があるわけでもありません。
各事業者が自ら設定した環境方針を、それぞれの方法で取り組むことをねらいとしたものなのです。

ルールを決めて、その通りに実行することがISの基本。
システムを作っても、帳じり合わせでは認証されません。
結果はもちろん、そのプロセスも重要視されるのです。

日本において現在、約18,000の事業所がISO14001の認証を受け、環境ルールを守っています。
普段見慣れたISOの認証マークも、各事業者の継続的な努力の証なのです。

20世紀から21世紀に持ち越された課題のひとつ、環境問題。
各個人や事業所といった身近な所からの取り組みが、この問題に対処する最適な方法ではないでしょうか。

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