Vol.27制作キーワード: デジタルカメラ

Webも印刷もおまかせ、進化するデジタルカメラ。

言葉では言い表せない光景も、撮ってすぐ確認できる。メモ帳代わりに使えるカメラ。

より多くの情報を伝えることができる写真。
これまで銀塩カメラが、100年以上かかって築いてきたフォトスタイルに、新しいスタンダードが生まれつつあります。

(※この記事は作成された当時の文章をそのまま掲載しております。)

印刷に使う写真撮影においても、主役の座をとって変わりつつあるデジタルカメラ。
販売数は、ここ数年で急激に増加しています。

そもそもデジタルカメラの歴史は、1981年に発表されたフロッピーに画像を記録する「マビカ」(SONY)から始まったと言われています。

以降、各社から多数の機種が発売され、銀塩カメラの画質に近づけるべく改良・研究が重ねられてきましたが、本当の意味でデジタルカメラが一 般的になったのは1995年、「QV-10」(CASIO)の発売から。

このモデルは25万画素ながらWindows95のブームも重なり、パソコンの画像入力機器として普及しました。

特に画期的だったのは、液晶モニターの採用です。
撮った写真をすぐ確認できるため、デジタルカメラならではのフォトスタイルを確立することになります。

その後、液晶モニターは画素数の増加、ズームなどの機能の充実と合わせて、ほとんどの機種に採用されるようになりました。

撮ってすぐ鑑賞でき、不要になればすぐ消去することができる。
フィルム代、現像代がいらないランニングコストの良さ。

デジタルカメラはこれらの要素により、メモを取る感覚で手軽にシャッターを押せるアイテムになりました。

それ単体でもサイクルは完結していますが、撮影した画像がデジタルデータであるというアドバンテージを活かすことで、使用範囲がさらに広がります。

画像をメールで送ったり、パソコンで加工したり…、特にメディアとの優れた親和性は印刷やWebといった媒体に多大なメリットをもたらしました。

たとえば印刷物なら、現在9割近くがDTPというデジタル環境で制作されているため、写真を使用する場合、フィルムやプリントをスキャナでデジタルデータにする必要があります。

しかし、撮影した画像がすでにデータの状態になっているデジタルカメラなら、その手間がなく写真ソースとして合理的。

だから、即時性が求められる新聞などの報道分野では、ますますデジタルカメラの普及が進むことでしょう。

もっとも合理性もさることながら、より重要な要素のひとつとして、その美しさがあります。

画質の良さは画素数だけでは語れませんが、解像度も重要な要素のひとつ。

現在発売されているハイエンドのプロ用デジタルカメラには2,000万画素近くを誇るモデルもあり、銀塩カメラの画質と比べても遜色がないレベルです。

またデジタルである利点は、保存するという点でも見逃せないものがあります。
劣化の恐れがあるプリントやフィルムと違い、データなら劣化しないばかりか保存場所もスペースをとらず、検索性にも優れているためです。

今回、新しい可能性を秘めたデジタルカメラについて紹介しましたが、もちろん銀塩カメラにも優れた特長があります。
ケースに応じて使い分けるのも良いかもしれません。

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