Vol.23印刷キーワード: 香りつき印刷 香料印刷 マイクロセント バーコ印刷 デコレート印刷

印刷物なんでだろう?

ひとつのアイデアや表現方法が大きな成果を生むこともあります。

近頃、妙に雑誌の付録が豪華になった。どのように香りは印刷しているんだろう?
ボコッと盛り上がった絵柄ってどうやって加工しているの?
今回は、日ごろ疑問に思っていた方も多い不思議な印刷技法を紹介します。

このところ書店を覗くと、マウスパッドやDVDなど様々な付録がついている雑誌が目立ちます。

付録といえば昔は、ちょっとした「おまけ」程度のものが多かったのですが、最近ではなぜこれほど多様な展開を見せているのでしょうか。

雑誌にはこれまで全国定日一斉発売するため、「雑誌作成上の留意事項」という自主基準がありました。

この基準が2001年5月15日改定されたことにより、付録に関する材質や添付方法が緩和されたのです。

今回の規制緩和により、様々なアイデア付録が登場するようになりました。

ストラップからアクセサリー、トートバッグ、ブランドグッズなど。
これら付録は反響を呼び、雑誌によっては数日で完売することも。

高価な付録がついたものなど、若干割高になることもありますが売れ行きは好調なようです。

今後は、どういうアイデアを出せるかが勝負になってきています。

「雑誌作成上の留意事項」の中には、付録と直接関係のない香りつき印刷についての表記もありました。

ところで皆さんは、香りがどのように印刷されているかご存知ですか。

一般的な方法としてはマイクロカプセルに香料を閉じこめた芳香インキで印刷し、印刷面を擦ることでインキ内のカプセルが壊れ、香りが生じます。
この印刷を香料印刷(マイクロセント)と言います。

芳香インキは、香料メーカーが香りを作り、カプセルメーカーが香りを閉じこめる香料カプセルを作ります。

このカプセルがインキの顔料になるため、インキメーカーではカプセルとワニスを混ぜ合わせて香料インキを製造します。

普段からインキメーカーでは様々な香りのカプセルを用意していますが、要望があれば独自の香りを作ることも可能です。

香りつきだけでなく、他にも特殊な印刷はあります。
例えば、刷面が盛り上がった印刷物をご覧になられたことはありますか。

存在感のあるビジュアルを表現できる盛り上げ印刷には、「バーコ印刷」と「デコレート印刷」の2つの方法が一般的に使われています。

バーコ印刷はまず通常に印刷した後、盛り上げたい部分を粘着性のあるインキで追刷りし、全面に樹脂を散布します。

その後散布した樹脂を吸い上げることで、粘着性のあるインキで刷った部分だけ樹脂が残ります。
この状態で高温加熱し樹脂を溶かすことで、膨張し立体的な印刷物になります。

デコレート印刷は盛り上げたい部分に隆起インキを印刷し、UV照射してインキを固めることで隆起させるもの。
「厚盛り印刷」とも呼ばれます。

バーコ印刷の表面は単純に盛り上がっていますが、デコレート印刷は表面が平滑でエッジがより盛り上がっているため輪郭が強調されます。

今回ご紹介したアイデアや印刷方法、加工方法は印刷物をアピールする手段のひとつ。
手段ばかりに力を注いで、伝えるべき内容をおろそかにしては本末転倒ですが、より多くのレスポンスを得るための選択肢として検討してみてはいかがですか。

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