Vol.13制作キーワード: 文字化け 機種依存文字

「文字化け」ネット社会に棲みつく、正体不明の妖怪。

いつの間にかあなたも加害者になってしまう。それが「妖怪文字お化け」ならぬ、文字化けです。

画面上に、出力紙上に突然現れる判読不能な文字、記号。コンピュータを使っている方なら誰でも一度ならず出会ったことがあるはずです。
それすなわち「文字化け」。さて、見事退治できる方法はあるのでしょうか。

インターネットでホームページを開いたら文字が変になっていた。
あるいは受け取ったメールがまったく判読不能だった。

いわゆる「文字化け」は、パソコンを使って入れば誰でも一度は経験したことがお有りだと思います。

初心者であれば「もしや故障ではないか?」と不安になるのも無理もありません。

コンピュータでは文字を「文字コード」と呼ばれる管理番号に置き換えて処理しますが、何らかの原因でこの文字コードを読み間違えてしまった時に、文字化けが起こります。

「何らかの」と書いたのは、ネットワークの問題であったり使っているソフトの問題であったり、さらには自分のパソコンの問題であったりと、はっきりと特定できないところにその原因があるため。

さらにもっと怖いのは、「文字化けは他人に指摘されないとわからない」という、非常に困ったものである点です。

インターネットの急速な普及によって、膨大な数のコンピュータがネットワークにつながることになりました。
しかしそのコンピュータは機種も新旧さまざま、OS、言語、環境など、ひとつとしてまったく同じものなどあり得ません。

こうした環境では、自分のコンピュータで正しく表示された文字が、他人のコンピュータでも同様に表示される保証はないともいえるのです。

「そんな、大げさな‥‥」と考える方もいらっしゃるかも知れませんが、日本で2大OSといわれるウィンドウズ(Windows)とマッキントッシュ(Mac) でさえ、一部の文字コードの違いからお互いの文字の共通性を欠く部分があります。

身近な例では丸数字や株式会社を示す記号の「かっこ株(株)」など、ビジネスで毎日使うような文字さえも共通化されていません(一般的なカナ、漢字、記号類は問題ありません)。

こうした文字のことを、「機種依存文字」と呼び、印刷・出版業界での原稿作成では使用がタブーとされてきました。

また半角カタカナも、文字化け以上にコンピュータ上での処理に不具合をもたらす可能性があり、特にメールでの使用は厳禁というわけです。

パソコンが気軽に、便利に使えるようになり、印刷物の文字原稿でさえもデータで入稿されるのが当たり前の今日。

しかしネットやメールに限らず、データを他人に渡す、送るという場合は常に文字化けを意識した方が良いのは、いうまでもありません。

パソコンが技術的に詳しいプロのものから、一気に一般の人に広まったことで、こうしたタブーも同時に崩れ去ってしまいました。

文字化けの原因はこれだけではありませんが、データを外部に出す必要のあるときは、ちょっとした注意と相手への配慮で減らすことができるはずです。

妖怪「文字化け」の弱点は「優しさ」と「心遣い」。
もしあなたのパソコンに棲みついてしまっていたとしても、気持ち次第で簡単に退治できるかも知れません。

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