Vol.128印刷キーワード:A判 B判 規格外サイズ

AかBか、それとも。サイズの違い、あれこれ。

本や雑誌、紙のサイズの基本。最も効率の良い縦横比を持つ、ルート長方形とは。

「ルート長方形」とは、縦と横の比率が1:√2になる長方形のこと。

「白銀比」と呼ばれ、効率的でとてもバランスの良いサイズです。

A1の紙を3回半分にして切るだけで、無駄なく8枚のA4になります。

AかBか、それとも。サイズの違い、あれこれ。

A判、B判の成り立ち

世の中には、いろいろな大きさの本や雑誌があります。その代表的な仕上がりサイズを、大きい順にあげてみます。

  • ●グラフ雑誌など…B4判(257×364mm)
  • ●雑誌・写真集・カタログなど…A4判(210×297mm)
  • ●雑誌・週刊誌など…B5判(182×257mm)
  • ●教科書・辞典・文芸誌・大型単行本など…A5判(148×210mm)
  • ●単行本など…B6判(128×182mm)
  • ●文庫本など…A6判(105×148mm)

どれも一見半端な寸法に思えますが、このA判、B判のサイズ表示は何を根拠に、どう決められているのでしょうか。

A判はもともとドイツで生まれた規格です。19世紀に、ドイツの物理学者オズワルド氏によって提唱されたもので、日本では1929年に採用されました。現在はISO216で規定されている国際規格です。これは面積が1平方メートルのルート長方形をA0(8 41×1,189mm)とし、その半分がA1、さらにその半分がA2というように、サイズが小さくなる毎にAの後につく数字が増えていきます。どこまで半分にしても縦横比(1:√2)の変わらない同じ形、相似形が特徴です。

個性のひとつ、規格外サイズ

こうした規格サイズ以外にも、国や地域による独自のサイズ、あるいは出版物としての個性を打ち出すために、やや変則的な仕上がりサイズとする例もあります。

  • ●北米用のカタログ・一般文書など…レターサイズ*(8.5×11インチ、215.9×279.4mm)
  • ●新書やマンガ単行本など…新書判(103×182mm)
  • ●夕刊紙など…タブロイド判(273×406mm)
  • ●新聞…ブランケット判(406×546mm)など。

アメリカで規格化されている文書サイズで、A4判より縦が少し短く、横がやや広い。

もちろん、規格から少しアレンジしたサイズの本や雑誌も、たくさん存在します。文庫本も出版社によって、縦方向の仕上がり寸法が微妙に違うことに、気づいておられる方も多いと思います。

また女性誌の多くは、縦がA4と同じ297mmに対して、横がやや長い232mm。A4変型と呼ばれるサイズです。写真を中心としたファッション誌には、A判よりもやや横長の方が、見栄えのバランスが良いのがその理由です。

さていかがでしょうか。一度物差しを手にとって、お手元の本のサイズを測ってみるのも、おもしろいかもしれませんね。

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