Vol.121印刷キーワード:箔押し コールドフォイル加工 デボス加工 エンボス加工

特殊な加工で印刷物をアピール

箔押し、空押し加工で、ワンランク上の印刷物を。

仏像や建築、表装具などにも広く利用される金箔。

印刷物にも金箔をはじめ、金属箔を使って装飾を施す加工方法があります。

今回は箔で印刷物を飾る「箔押し」と、箔を使わずに型を押圧する「空押し」についてご紹介します。

特殊な加工で印刷物をアピール

金箔や銀箔が施され、プレミアム感のある印刷物をご覧になったことがあると思います。これは箔押しと呼ばれる印刷技術を利用した表面加工です。金属を紙のように薄く伸ばしたものを箔と言い、その裏面に熱で溶ける接着層を塗布。箔押し機を用いて熱と圧力を加えて素材に転写します。

別名ホットスタンプとも呼ばれ、印刷用紙だけでなくプラスチックや皮革にも転写することが可能です。一般的な印刷物より立体的な仕上がりとなり、メタリックな光沢が得られることから、上製本や手帳などの装丁ものの表紙から、ポスターやカタログのロゴなど目立たせたい部分によく利用されます。

金箔や銀箔がもっともポピュラーですが、他にもさまざまなカラー箔やホログラム効果のある箔もあります。存在感抜群の箔押しですが、型を使った加工なので微細な表現が難しいこと、そして薄い用紙では箔押しの裏面に押圧のあとが若干残る点には注意が必要です。

箔押し

こうした従来型箔押しの弱点を解決した新しい技術もあります。それ がコールドフォイル加工です。刷版を使い、用紙に専用の接着剤を印刷。その上に箔を転写する加工方法で、熱や圧力を用いないため、裏面に押圧のあとが残りません。

さらにオフセットUV印刷機やニスコーターのインライン設備となっているため、箔の上にカラー印刷を行うことも可能です。型を作る必要がなく、比較的微細な表現ができます。

一方、箔を使わずに素材に直接型を押圧して凹面を形成し、文字や文様を目立たせる表現を空押し加工(デボス加工)、凹型と凸型で素材をはさみこんで押圧し、仕上がりを凸状にすることをエンボス加工(浮き出し加工)と言います。箔押しではアピールが強すぎる場合などに効果的な加工方法です。

また直線状で、素材に折り目を付けることを筋押し(筋入れ)と呼びます。これは厚い用紙は折った際に折り目が裂けるため、それを防ぐのに効果的な加工です。これらデボス加工、エンボス加工、筋押しを総称して空押しという言う場合もあります。

デボス加工 エンボス加工 筋押し

箔押し、空押しとも印刷物の魅力をさらに引き立てる加工として、よく利用されます。もう少し装飾にこだわりたい、プレミアム感を出したいというケースに適した方法だと言えるでしょう。どのような加工が向いているのかお悩みの際は、ぜひ当社営業までご相談ください。

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