Vol.112印刷キーワード: UV印刷 Ultra Violet

UVのメリットとデメリット

サッと乾いて、耐摩耗性も抜群。紫外線のチカラを活用した印刷方式。

日焼け止めや化粧品のCM などで聞くことが多い「UV」という言葉。

これはUltra Violet の略で紫外線のことを言います。実はこのUV、印刷の分野でも

効果的に利用されているのです。今回は、UV 印刷についてご紹介します。

ルーツは、フランス語でした。

紫外線を照射することで硬化するUVインキを使った印刷方式、それがUV印刷です。

通常のオフセット印刷は、インキが乾燥するまでに半日から1日程度の時間がかかります。しかしUV印刷は一瞬でインキが乾くため、乾燥待ち時間が不要。後工程にスムーズに移行でき、短納期の案件にも対応ができます。また通常オフセット印刷では困難なフィルムや化学合成紙蒸着紙などの素材へ印刷することも可能です。

UV印刷

印刷機自体も通常のオフセット印刷とは異なり、紫外線を照射するUVランプ(最近は光源にLEDを使用したLED-UVランプも増加)を装備したUV印刷専用の印刷機を使って印刷します。ここではUV印刷のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

【メリット】
  • インキが瞬間的に乾燥・硬化(約0.2秒)するため、通常インキでは浸透せず乾燥しにくい化学合成紙や蒸着紙、フィルム等にも印刷することが可能
  • 乾燥待ち時間が不要なので、納期対応面で有利
  • 乾燥時に利用する印刷用パウダー(工業用澱粉の微細な粒子)が必要なく、オンデマンド機で後から刷り込みをする場合の対応がスムーズ
  • インキ皮膜が硬いため、傷が付きにくい
  • 有機揮発物系の溶剤を含有しないため、環境に優しい
UV 光による瞬間硬化
【デメリット】
  • 通常のオフセット印刷と比較し、色調の再現性が若干劣る
  • 瞬間乾燥硬化するため、インキ皮膜に平滑性がなく、仕上がりの光沢性にやや欠ける
  • インキ皮膜が硬いため、背割れが発生しやすい
  • 通常型UVランプは照射時にオゾンが発生し、特有の匂いが生じるので排気ダクト等の設備が必要。またランプ自体が高温(800度程度)になり、環境面での負荷が高い(LED-UVランプの場合はオゾンが発生しない波長のUVを使用しているため、ダクトが必要なく、発熱量も抑制できる)
  • UVランプや印刷機本体、付帯設備、UVインキが高価なため印刷コストが上昇

上手に使えばメリットも大きいUV印刷ですが、通常のオフセット印刷とは異なる点も多く、選択の際には注意が必要です。「フィルムに印刷したいんだけど…」「傷が付きにくいポスターがつくりたい」「UV印刷のサンプルが見たい」等、ご相談は弊社営業まで、お気軽にお問い合わせください。

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