Vol.110印刷キーワード: 枚葉機 輪転機

短納期、大量部数の印刷に

新聞、チラシ、雑誌、リーフレット…、大部数印刷の強い味方、輪転機。

トイレットペーパーのようなロール状の巻き取り紙を使用する輪転印刷。

活版印刷やグラビア印刷でも輪転機はありますが、

今回は、オフセット印刷における枚葉機との違い、そのメリットや注意点などをご紹介します。

短納期、大量部数の印刷に

あらかじめ規定のサイズに断裁された用紙を一枚ずつ印刷していく枚葉機(平台印刷)と、ロール状の巻き取り紙を使用する輪転機。オフセット印刷の機械は、大きくこの2つに分けられます。

枚葉機 輪転機

枚葉機は比較的少部数で品質の高い印刷物を刷るのに適し、輪転機は新聞やチラシなど、大部数を高速で印刷するのに最適です。

輪転機は巻き取り紙をテンションをかけながら印刷した後、高熱のドライパードで強制的にインキを乾燥させます。そのため印刷スピードは枚葉印刷の三倍以上。さらに枚葉機では印刷の後工程になる折り加工も、輪転機ならインラインで行うことができるので、納期の面で大きな優位性があります。

しかし輪転機の利用において注意しなければならない点もあるので、いくつかご紹介しましょう。

輪転機の注意点

(1)対応可能な用紙に制限があります。あまり厚い用紙は印刷できません。コート系でB 判106kg、A判70.5kg以下の斤量で巻き取り紙が生産されている銘柄に限られます。

(2)枚葉機はT目の用紙もY目の用紙も印刷可能です。一方、輪転機は巻き取り紙を使うので、紙目は必ず印刷方向に向かって平行になります。そのため、印刷物がA4仕上がりの場合、A全判の印刷機で印刷できますが、A5仕上がりの場合はA倍判の印刷機を使わないといけません。ところが印刷機は、A全Y目4C機(A4仕上がりカタログ等)とB半切T目4C機(B4仕上がりチラシ等)が主流で、A倍判機は設備数が限られてきます。

(3)インラインで折り出しができますが、八つ折の場合、枚葉印刷の折機の折方とは最後の折が逆になるので注意が必要です。

(4)強制乾燥により用紙の水分が失われ縮んでいるため、仕上げ断裁後に断裁面から吸湿して小口が伸びてきます。また強制乾燥による影響で、用紙に細かなシワが寄ることがあります。

その他、輪転印刷特有の手配状のノウハウもあります。枚葉印刷と輪転印刷、どちらが優れているということではなく、用途に応じてうまく使い分けることが大切です。枚葉印刷や輪転印刷について、もっと詳しく知りたいという方は、弊社営業まで遠慮なくお問い合わせください。

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