Vol.103印刷キーワード: 物理的ドットゲイン 光学的ドットゲイン

太りすぎに注意!

想定していたより濃く印刷された…、それは網点の太りが原因でした。

“網点が太る”と聞くと、疑問に思う方も多いかもしれません。

実際のデータより網点が大きく印刷される現象をドットゲインと呼びます。

印刷現場では、これを太ると言うことも。今回はドットゲインについてご紹介します。

太りすぎに注意!

ご存じのように、オフセット印刷はインキの網点で色の濃淡を表現しています。その際に網点が押しつぶされたり、紙に乗ったインキがにじんだりして、版の網点面積よりも印刷の網点の方が大きくなります。これがドットゲインです。

印刷機の印圧が高く、使用するインキが柔らかいほど、網点がつぶされてドットゲインが拡大。また印刷機の状態や機種、用紙等によってもドットゲインの状態は微妙に変わってきます。

物理的ドットゲイン

このように物理的に網点が大きくなるドットゲインの他、光学的ドットゲインと呼ばれる現象もあります。

こちらは用紙に光があたり、内部に浸透、散乱・反射することで網点の周りに後光のような影が発生。その影にうっすらと色が付いて見えることから、印刷された網点がより大きく見えるというわけです。一般に用紙表面の凹凸が大きいほど、光学的ドットゲインは大きくなると言われています。

光学的ドットゲイン

物理的と光学的、どちらのドットゲインも印刷のメカニズム上不可避な現象です。理論的には中間濃度(網点50%付近)が、もっともドットゲインが大きくなり、最小点やベタに近い網点では小さくなります。そして印刷版の網点と実際に印刷した網点のかい離の状態を表した線グラフをドットゲインカーブと言います。

ドットゲインの影響を抑え、より良い印刷物を作るためには、印刷機器のメンテナンスや色調管理も欠かせません。弊社では定期的にテスト印刷を行うことで、印刷版の出力状態や印刷機の状態を一定に保ち、色調管理に万全を期しています。

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