Vol.01印刷キーワード: 大豆油インキ

地球においしい、大豆油インキ。

環境保全意識の高まりとともに、大豆油インキについてのお問い合わせが増えています。
大豆とインキ。この一見アンバランスな言葉の組み合わせは、いかなる意味をもっているのでしょうか。
今回は、この大豆油インキについてお話しします。

豆腐や納豆でおなじみの、あの大豆を使ったインキがいま世界中で注目されています。

印刷に使われるインキは、色のもとになる顔料を油で練ったもので、その油には石油系の有機溶剤が使用されています。
ところがこの石油溶剤、インクが乾燥する際に、大気汚染の原因物質である揮発性有機化合物(VOC)を放出することから、世界的な環境保全意識の高まりとともに問題視されるようになってきました。

そこでクローズアップされたのが大豆油インキです。

1980年代のアメリカで、石油溶剤の代替品の研究から生まれた大豆油インキ。
その影には、数千種類におよぶ植物油製剤のテストがありました。

大豆油は有害なVOCを発生することがなく、また脱墨性に優れ、紙の繊維を損傷することが少ないため、リサイクルにも適しています。

さらに、石油が限られた資源であるのに対して、大豆は栽培することで永続的に確保できるという点も見逃せません。

さて、それでは肝心の印刷における品質はどうなのでしょうか。

大豆油インキはこの点でも石油ベースのインキと遜色なく、むしろ色の深味や発色性という点ではより優れた特性を示します。
つまり大豆油インキは、地球環境にも、印刷にも理想的なインキというわけです。

この大豆油インキを使用した印刷物には、それを示す「ソイシール」の使用が認められます。
この世界共通のシンボルマークは、環境保全意識を示すバロメーターといって過言ではありません。

アメリカ、ヨーロッパ、アジア、そして日本・・・。
大豆油インキは、もう世界中をその色に染めつつあります。

大豆

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